X社の公式アカウント(@Support)は日本時間10月18日午前、ニュージーランドとフィリピンで新しいプログラム「Not A Bot」を「本日からテストしています」と投稿しました。
目次
概要
引用元:テレ東BIZ
X社のオーナーであるイーロン・マスク氏は、2023年9月19日に
Xのシステム利用者に少額の月額利用料を課す方向へ移行しようとしている。
それがbotに対抗するための唯一考えられる手段だ
と述べ、世界中で報じられました。
今日から、ニュージーランドとフィリピンで新しいプログラム(Not A Bot)のテストを開始します。
新しい未確認アカウントは、投稿や他の投稿とのやり取りをするために、年間1ドル(150円程度)の課金をする必要があります。
このテストは、既存のユーザーには影響はありません。
この新しいテストは、スパムの削減、プラットフォームの操作、ボットの活動を抑制するために開発されました。
同時に、プラットフォームの利用可能性と小額の料金とのバランスを取っています。
これは利益を追求するものではありません。
そして、これまでのところ、サブスクリプションの選択肢は大規模に機能する主要な解決策となっています。
商品やサービスを購入することなく、一定の期間、サービスや商品を利用できるビジネスモデルです。 一般的に料金を支払っている間は、自由に商品やサービスを利用できますが、契約が終了するとそれらは利用できなくなります。
Xが有料になる理由とは?
引用元:Nスタ
Xが有料になる理由は、スパム(迷惑メール)やボット(自動プログラムによる不正アクティビティ)による迷惑行為を防ぐためです。
スパムやボットは、偽情報や差別的な表現(ヘイトスピーチ)を拡散するのに使われることがあります。
これを防ぐため、X社は新しい取り組みを始めることになりました。
具体的には、X社は1ドルの年間サブスクリプションを導入します。
これにより、投稿や他のユーザーとのやり取りをするためにはこの少額の料金を支払う必要があります。
この料金制度を導入することで、スパムやボットを利用した攻撃や偽情報の拡散を防ぎ、
プラットフォームの安全性を高める狙いがあります。
有料制度は、X社の利用者数が非常に多いため、毎日何億もの投稿が行われている状況を考慮しています。
すべての有害な投稿を事前に取り締まることは難しいため、有料化によってユーザーが安心して利用できる環境を提供しようとしています。
この変更によって、X社のプラットフォームはより安全で、信頼性のある場所となり、
ユーザー同士のコミュニケーションがより健全に行えるようになると考えられています。
有料化になったらどうすればいい?
Xが有料になることで、新しくアカウントを作成する場合、
まず電話番号の認証とクレジットカード情報の提供が必要となります。
その後、年会費1ドル(約150円)を支払うことで、Web版のXで様々なアクションが行えるようになります。
有料化に加入することで、新規ユーザーでもWeb版のXで以下のことができるようになります
- 投稿: 自分の意見や写真、ビデオなどを投稿できます。
- 「いいね!」: 他のユーザーの投稿に「いいね!」と反応できます。
- 返信: 他のユーザーの投稿にコメントを返信できます。
- リポストと引用: 他のユーザーの投稿を再度投稿したり、引用したりできます。
- 投稿のブックマーク: お気に入りの投稿を保存することができます。
一方、有料化に加入しない場合
Web版のXでは投稿を見ることはできますが、自分の投稿や他のユーザーとの対話、ビデオの視聴、アカウントのフォローなどのアクションは制限され、実質的に閲覧のみに制限されます。
現時点では、Xの有料化は海外の一部の新規ユーザーを対象にしたテスト段階です。
日本ではまだ導入されていないため、日本のユーザーには直接的な影響はありません。
ただし、将来的に日本でも導入される可能性があるので、注意が必要です。
課金するとなぜボットが減少するのか?
Xが有料になると、ボット(自動プログラム)の数が減少する主な理由は、課金の際に電話番号やクレジットカード情報の提供が必要になるからです。
これにはいくつか理由があります:
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身元確認の必要性: 有料サービスを利用するためには、本物の人間であることを確認するために電話番号やクレジットカード情報が必要です。これによって、一人の人間が複数のアカウントを作成して大量のボットを運用することが難しくなります。
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経済的なハードル: ボットを運用するためには多数のアカウントを作成する必要があります。
しかし、有料サービスを利用するためにはそれに見合った費用が必要です。
経済的なハードルがボットの数を減らす一因となります。
ただし、ボットの問題は完全に解決されるわけではありません。
一部の政治団体や組織は、金銭的なリソースを使って有料アカウントを作成する可能性があるため、完璧な解決策ではありません。
しかし、大規模なボット業者に対しては効果的な抑止力となるでしょう。
有料化で本当に改善されるのか?
X社が有料化することで、ユーザーが1ドル(約150円)の年会費を支払う必要があります。
この少額の料金は一般のユーザーにとっては小さな金額かもしれませんが、ボットやスパマー(迷惑投稿者)にとっては大きな負担となります。
その程度の金額なら払うというスパム業者もいると思われますが、無料のアカウントのように何百、何千と運用することは難しくなるでしょう。
この有料化にはいくつかのメリットがあります。
まず、クレジットカードが必要になることで、ボットやスパマーが簡単に新しいアカウントを作成して同じような問題行為を続けることが難しくなります。これによって、ユーザーはより安全にXを利用できるようになります。
しかし、一方でヘイトや中傷の問題は有料化だけでは解決できません。
なぜなら、人間がヘイトや中傷の投稿を行うこともあるからです。
Xはコンピュータープログラムを使ってボットの投稿を検出し削除することはできますが、人間とボットが組み合わさった「サイボーグアカウント」や、本物の人間が行う問題行為も依然として存在します。
また、X社は問題投稿を監視する部門を削減したとも言われています。
そのため、ユーザーが問題を報告しても迅速に対応されるとは限りません。
ユーザーからの報告を受け、迅速に問題に対処する仕組みが必要です。
つまり、有料化は一部の問題を解決する一方で、他の問題に対処するためにはさらなる努力が必要です。
X社はボット対策と共に、人間による問題行為にも真剣に取り組む必要があります。
いつから始まるのか?
X社の有料化施策は、現時点ではニュージーランドとフィリピンの二か国でのみテスト段階として行われています。
具体的な全世界での導入日は発表されておらず、詳細な日程についてはまだ公表されていません。
実際いくらかかるのか?
X社では、新しくアカウントを作成する際には、年間1ドルの課金が必要です。
これは、毎年1回1ドルを支払う必要があることを意味します。1ドルは、日本円に換算すると約150円です。
つまり、X社のサービスを利用するためには、年間で150円支払う必要があるということです。
これによって、X社は安全性を向上させ、ユーザー同士のコミュニケーションをより安全にする狙いがあります。
年間1ドルは手ごろな金額であり、ボットやスパム(迷惑投稿)の問題を減らすために支払うことで、
より安心してXを利用できるようになるでしょう。
この小額の料金は、安全なネット環境を提供するための一環として捉えることができます。
「なぜ年間1ドルなのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
この1ドルは、利用者にとっては小額のお金ですが、X社にとっては大切な意味があります。
これを導入する目的は、ユーザーに「年間1ドルくらいなら別にいいか…」と感じさせ、これまで無料だったXへの課金という最も高いハードルを越えさせるということです。
しかし、この1ドルの金額には疑問もあります。一部の人は、この少額の金額で本当に効果的な対策やサービスの向上が期待できるのか疑問に感じるでしょう。実際に、ボット排除だけなら、投稿にヒューマンチェックを入れるだけでも可能です。
さらに、クレジットカード情報などの個人情報を提供することに抵抗を感じる人もいます。
たった1ドルのために、自分の個人情報を提供するのは嫌だと感じるかもしれません。
したがって、この1ドルの導入には様々な疑問や懸念が存在します。
これらの点を考慮しながら、X社はユーザーの安全性やサービスの向上を図るための施策として導入を進めていると言えます。
有料化の対象者
有料化の対象者は以下の通りです:
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新規の未認証アカウント: 新しくX社のサービスを始めるユーザーで、まだ身元確認が済んでいないアカウント。投稿や他のユーザーとのやり取りを行うために少額の料金を支払う必要があります。
- 新規でWeb版のユーザー: 現時点では、新しくX社のサービスを始めるユーザーで、ウェブブラウザを通じてX社のサービスを利用するユーザーが対象です。スマートフォンやタブレットPCのアプリ版については、具体的な情報は提供されていません。
新規の未認証アカウントは、投稿やダイレクトメッセージ(DM)を行うために少額のお金を支払う必要があります。
ただし、情報を読むだけのアカウントは無料です。
この変更は、主に新しいユーザーに関係し、現時点ではニュージーランドとフィリピンの居住者に適用されます。
既存ユーザーが対象にならないのは、おそらく現時点で存在するボットやスパムなどを潰していくことによって、
彼らは新しくアカウントを作るのが難しくなり、減少していくとみているからではないでしょうか?
X社が本当に利益を追求するものではないと言うのであれば、既存ユーザーはこの先も対象者にはならないと考えます。
有料化されたらみんなはどうする?
引用元:Nスタ
ユーザーの多くは、X社の有料化計画に対して否定的な反応を示しています。
自分たちの投稿やコンテンツがXの価値を作り上げていると主張し、有料化が導入されると、多くのユーザーがXを離れる可能性があると感じています。
また、クレジットカード情報や個人情報を提供することへの抵抗や、未成年者などがサポートされるべきかという疑問もあります。
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クレジットカード情報の提供への不安: 有料化に際して、クレジットカード情報を提供することに抵抗があります。特に未成年者やクレジットカードを持っていない層が、この点で不安を感じています。
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価値の見極め: 一部のユーザーは、Xのサービスが提供する価値に対して、年間150円の料金は妥当だと感じ、継続する意向を示しています。彼らは、この料金がサービスの品質向上につながると期待しています。
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サービス向上への期待: 有料化によりスパム系のアカウントが制限され、既存のユーザーにとってはサービス品質の向上が期待されています。しかし、新規ユーザーと既存ユーザーへの課金方針の違いに疑問を持つ声もあります。
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未成年者や支払い方法の提供: 未成年者やクレジットカードを持っていない人々に対するサポートが求められています。例えば、iTunesカードやプレイギフトカードを用いた支払い方法を提供することで、彼らもサービスを利用できるようにする必要があります。
まとめ
有料化が実施された場合、多くのユーザーが価値と費用のバランスを見極めながら判断することになります。
X社は、これらの懸念点や要望に対応しながら、ユーザーフレンドリーな方針を進めることで、ユーザーの信頼を獲得する必要があります。
日本での導入については、ユーザーのフィードバックと要望が重要な要素となるでしょう。