芦原妃名子VS脚本家トラブル…本当の原因は小学館側にあった?

2024年1月29日、「セクシー田中さん」の原作者、芦原妃名子(あしはら ひなこ)さんの遺体が栃木県日光市の川治ダムで変わり果てた姿で発見されました。

「セクシー田中さん」はインパクトが強すぎて「なんだこれ!面白い!!」
と読み始めたのが田中さんとの出会いになりました。

電子書籍で読んでいて、大好きな作品の一つなんです。
次の配信を楽しみに待っていたのですが・・・

でも、永遠に未完となってしまいました。

 

ドラマが終わったころ、”YAHOOニュース”で『セクシー田中さん』のことでトラブっているような内容を目にしました。

あまり、気にもとめてなかっったのですが、29日に突然、芦原さんが亡くなっったというニュースが流れてきたことに驚きました。

しかも、”自死”

目を疑いました。

 

トラブったくらいで、人が亡くなるなんて・・・

 

何があったのか?

 

きっと私と同じように思った方は多いはず。

なぜ、こんなことになってしまったのでしょう・・・

芦原妃名子VS脚本家トラブル…

ことの発端は、脚本家の相沢友子さんのInstagramへの投稿が始まりでした。

最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない自体で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました。

引用元:aizawa-tomoko  2023年12月24日 Instagramより

~最終的に9・10話をかいたのは原作者です。(中略)今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えされるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからも頑張っていかねばと自分に言い聞かせています。

引用元:aizawa-tomoko  2023年12月28日 Instagramより

この2つの投稿を読んで、素直に感じた気持ちは相沢さんの怒りでした。

文面には芦原さんの名前はなく、原作者と書かれています。

このことが、芦原さんのコメントに繋がっていきました。

芦原さんを追い込んだものはなんだったのか?

芦原さんが自死という道を選んだ理由について、ほとんどの人が『今回の脚本改変のトラブル』だと思っています。

芦原さんを追い込んだものは何だったのでしょう?

芦原さんのブログのコメントから、彼女が追い込まれていった理由に迫りたいと思います。

 

芦原さんのブログのコメントをまとめるとこのような理由になると思います。

彼女が追い込まれた理由
  • ドラマ化の条件が守られなかった
  • 制作側に思いが伝わらなかった
  • 世間の反応が大きくなりすぎた

 

① ドラマ化の条件が守られなかった

芦原妃名子VS脚本家トラブル…本当の原因は小学館側にあった?

引用元:FNNプライムオンライン

 

芦原さんが、事前にお願いしたドラマ化の条件。

しかし、それは守られることなく

毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました。

 

条件① 必ず漫画に忠実に

ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」

漫画に忠実でない場合はしっかりと加筆修正をさせていただく。

引用元:芦原妃名子さんのXより

原作に大幅な変更を加える必要がある場合は、事前にしっかりと協議し、納得できる内容になるまで加筆修正をするつもりだったようです。

芦原さんは、作品をドラマ化する際に、原作の世界観を忠実に再現することに強いこだわりを持っていたように思います。

この強い気持ちが、伝わっていなかったのかと思うと心が痛みます。

条件② 原作者があらすじからセリフまで用意する。

漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様原作者があらすじからセリフまで」用意する。

原作者が用意したものは原則変更しないでいただきたいので、ドラマオリジナル部分については、原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や、場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある。

引用元:芦原妃名子さんのXより

引用元:FNNプライムオンライン

 

漫画が完結していない状態でドラマ化する場合、ドラマオリジナルの終盤を設定する必要があります。

しかし、ドラマオリジナルの展開が原作に悪影響を与えてしまう可能性は避けなければなりません。

そのため、ドラマオリジナル部分については、芦原さんがあらすじからセリフまで詳細に設定するということになっていたようです。

これにより、原作の世界観を維持し、ドラマオリジナル展開が原作に与える影響を最小限に抑えることができるでしょう。

しかし、芦原さんの用意したストーリーから大幅な改変が何度も提出されたため、

最終的に芦原さんは自ら脚本を執筆することになりました。

② 制作側に思いが伝わらなかった

私達は、ドラマの放送が終了するまで、脚本家さんと一度もお会いすることはありませんでしたし、監督さんや演出の方などドラマの制作スタッフの皆様とも、ドラマの内容について直接、お話させていただく機会はありませんでした。

引用元:芦原妃名子さんのXより

芦原妃名子VS脚本家トラブル…本当の原因は小学館側にあった?

引用元:FNNプライムオンライン

・王道の展開に変えられてしまう。
・原作からかけ離れた別人のキャラクターに変更される。
・作品の核として大切に描いたシーンが大幅カットや削除される。

 

大切に描いてきた原作を、このように変えられてしまった。

そして、その理由を聞いても、納得のいく返事がもらえなかったそうです。

訴えても、訴えても聞いてもらえなかった芦原さんの声は、届くことがなかったのです。

③ 世間の反応が大きくなりすぎた

芦原妃名子VS脚本家トラブル…本当の原因は小学館側にあった?

引用元:FNNプライムオンライン

 

Xでの芦原さんの投稿は、読む人によっては、もしかしたら制作側を非難するような投稿をしたようにとれたのかも知れません。

でも、その真意は、敵対するのではなく誤解を解き真実を世間に伝えたいだけだったのではないでしょうか。

芦原さんは、巻末コメントや余白の文章からも、繊細で優しい人柄が伝わってきます。

そんな芦原さんが、攻撃的な意図で投稿をするとは考えにくい。

 

むしろ、モヤモヤした気持ちを正直に吐露し、理解を求めたかったのかもしれません。

しかし、芦原さんの投稿は予想以上に大きな話題となり、制作側への批判が殺到しました。

 

芦原さんは、世間の過剰な反応に戸惑い、追い詰められてしまった可能性があります。

 

 

世間の反応によって、意図せず制作側を攻撃するような状況に陥ってしまった。

 

芦原さんにとっては、望まない展開だったでしょう・・・

なぜ彼女がこの世を去らなければいけなかったのか?

セクシー田中さん

 

この投稿を最後に、芦原さんは行方不明になりました。

そして、1月29日、栃木県内で死亡しているのが見つかりました。

 

漫画連載と並行して自らドラマの脚本を執筆する作業、そして制作側とのやり取りは、芦原さんの心と体に大きな負担であったことは想像に難くありません。

 

Xでの投稿は、疲れ切った心で、自身の気持ちを吐露したものだったのではないでしょうか。

 

制作側への思い・作品に対する思い、そしてファンへの感謝など、様々な感情が込められていたと考えられます。

しかし、投稿は予想外に大きな反響を呼び、意図せず制作側や脚本家への誹謗中傷に発展してしまいました。

芦原さんにとっては、想定外の事態だったでしょう。

 

芦原さんが死を選択した直接的な原因はわかりません。

しかし、投稿後の世間の反応であった可能性があります。

 

元民法ドラマプロデューサーによると・・

脚本担当が途中で代わることや原作者が脚本を書くことは異例なことだそうです。

このことで、制作側からの圧力があったのではないか?という声もあります。

そして、心が折れてしまったとも考えられます。

 

でも、実際の原因はわかっていません。

 

遺書が見つかったと言われていますが、内容は公表されていません。

相沢さんはどうしてこんな投稿をしてしまったのか?

相沢さんのInstagramの文面は、理由が分からずに読んだ人にとっては”不快”なものであったでしょう。

私も初めは、「何を言っているんだこの人は?」「こんな言い方ないだろう!」と正直、不快でした。

 

SNSを使って、このような発言をすれば、その後どうなるかわからないのだろうか?とも・・・

もし、何か言い分があったのであったら、もっと言い方があるんじゃないか?

そう感じました。

 

 

それをも超えて、このような発言をした相沢さんに何があったのか。

芦原妃名子VS脚本家トラブル…本当の原因は小学館側にあった?

 

脚本担当が途中で代わることや原作者が脚本を書くことは異例

(元民放ドラマプロデューサー)

こういう事が、異例なのであったのなら、相沢さんに何か思う気持ちが生まれても不思議ではないと思います。

 

ただやはり、残念に思うのが、Instagramの投稿文の内容です。

 

あんな言い方をするべきじゃなかった。

こんな内々の話を、わざわざXで言うべきじゃかった。

 

直接、言えばよかっただけのことなのに。

言いにくいからって、感情をそのままSNSで言っても良い結果は生まれないはず・・

 

今いろんなことが、相沢さんを追い詰めているでしょう。

それを自業自得と思う人もいるかも知れません。

 

でも、今回のことって本当のところは何もわからないんです。

 

わたしたちは、芦原さん側の話しか聞いていないから・・・

 

もちろん、芦原さんの話がおかしいとかって言ってるわけではないです。

 

ただ、結局このお二人は直接会って話しているわけじゃないじゃないですか?

だったら私は、本当に芦原さんの言葉が相沢さんに届いていたのかどうかを知りたいと思たんです。

 

 

なぜ、芦原さんも相沢さんも会って話そうとしなかったんでしょう。

 

普通だったら、こういう業界は間に人が入って事が進むのでしょう。

 

でも、芦原さんのブログからは、普通ではないことになっていると感じました。

 

だから、まずは話し合ってほしかったと思いました。

原作者と脚本家、一番最初に会って挨拶するべきだと思います。

そういう風にするのが私的には普通のことで、そんな風にしていると思ってました。

 

でも、最悪の結末は起こってしまいました。

だから、今みんなの怒りを収めるのも相沢さんの言葉じゃないでしょうか?

人が一人亡くなったのだから、重く受け止めて勇気をだして話してほしいです。

日本テレビ側はちゃんと伝えていたのか?

今までのことを考えると、結局のところこの二人の間に入った日本テレビのプロデューサーの伝え方に問題があったのではないでしょうか。

 

私が1番驚いたのが、脚本家の方に一度も会っていないこと。

そして監督さん、スタッフの人達とも直接話す機会がなかったということです。

 

今回のプロデューサーは、原作と脚本の間に立ち、双方の意向を調整する役割を担っていたようです。

基本的に、こういうお仕事はそういうものなのかも知れません。

でも作品に対してのやり取りを、間に入るのがプロデューサーの方のみで出来るとは私は思えないです。

脚本家からすれば、苦労して何度も、何度も提出した脚本を返されている時、プロデューサーが「原作者が頑固ですみません」とか言ってたりしたら最悪ですよね。

 

もちろんこれは世の中ではよくある、どちらにもいい顔をしてしまう八方美人の

一例を上げてみただけです。

 

でも結果、問題の根源は、プロデューサーによる「事前の取り決め」の共有不足と、制作現場におけるコミュニケーション不足にあると言えるのではないでしょうか。

 

今回の件で、プロデューサーが脚本家を含む制作サイドに
「改変しない」という「事前の取り決め」を上手く伝えていなかったのではないでしょうか?

 

この結果、原作者と脚本家は、自身の意図と異なる改変が行われたことに困惑し、「嫌な気持ち」を抱くことになったはずです。

 

芦原さんは、伝えても伝えても伝わらない事のジレンマに直面したでしょう。

 

そしてこれが最終話まで続き、芦原さんの心も体も疲労困憊していったのではないでしょうか。

 

今回、プロデューサーだけでなく、脚本家や監督も含めた制作サイド全体で、情報共有と意見交換を十分に行うことが重要だったのでは?

事前にしっかりとコミュニケーションを取ることで、誤解や認識の違いを防ぎ、スムーズな制作進行が可能になるのではないでしょうか。

本当の原因は小学館側にあった?

フリーのプロデューサーが日本テレビ側から聞いた話と言われています。

 

芦原妃名子VS脚本家トラブル…本当の原因は小学館側にあった?

 

引用元:FNNプライムオンライン

 

日本テレビは、芦原さんの意向を少学館側から正確に伝えられていないようだ。

脚本家も聞いていなかったようだ。

もしこのコメントが本当であったなら

芦原さんの話をちゃんと通してなかったのは、少学館のほうであり、問題があったのは少学館ということになります。

 

芦原妃名子VS脚本家トラブル…本当の原因は小学館側にあった?

引用元:FNNプライムオンライン

小学館側は、

コメント以上のことは答える事ができない

と答えています。

 

 

しかし、ちゃんと伝えていなかったことが事実であったなら・・・

話が全然変わってきます。

 

もちろん事実はわかりません。

 

でも、もしこれが事実なら・・

芦原さんが、相談して話し合っていたはずの少学館側が全くもって機能していなかったことになります。

 

芦原さんの思いは誰に届ければよかったのでしょう。

SNS上のコメントまとめ

2024年2月4日 サンデー・ジャポンでコメントされた漫画家の柴田亜美さんの言葉からのみなさんのコメントです。

 

 

芦原妃名子VS脚本家について

 

芦原妃名子さんの最後の言葉をしっかり受け止めていきたいですね。

 

最後に

芦原さんの死は、私たちに多くの課題を突きつけました。

この世から去らなければいけない理由なんて、絶対にありません。

芦原さんの悲痛な思いを受け継ぎ、より良い社会を作っていくために、私たち一人一人ができることを考えていく必要があります。

最後に、芦原さんの早すぎるご逝去に、心から哀悼の意を表します。

芦原さんの作品は、多くの人々に感動を与え、これからも愛され続けることでしょう。

脚本家・相沢友子さん Xへコメント

【追記】2024年2月8日

ようやく相沢友子さんのXへの投稿がありました。

芦原さんのブログを見て、初めて事実を知ったということですが、
日本テレビ・少学館の言い分も聞いてみないことにはわからないと感じます。

ご自身の投稿文に対しても、反省はされているようですが・・・

芦原妃名子VS脚本家トラブル

引用元:パナマ文書 @Panamabunsyo

このような、投稿をされていることもわかりました。

何が事実で、何を信じればいいのでしょう・・・

 

少学館からコメント

【追記】2024年2月8日

少学館からも、ようやくコメントがでました。

読み進めていくと、芦原さんの言葉はちゃんと届けていたように受け取れますね。

・・・・・・・

・・・・・・・

みんな、ホントの事を言っているのでしょうか?

なら、なんでこんな事が起きるんでしょう・・・