市川猿之助容疑者一家の無理心中が発覚してから、半年近くが経とうとしています。
2023年10月20日 初公判。
当時の状況が猿之助容疑者の証言により、少しずつわかってきました。
しかしながら、本当は無理心中ではなく殺人なのではないか?という声が上がってきています。
本記事は、市川猿之助容疑者の一家は本当に無理心中だったのか?殺人ではなかったのか?、というところを検証していきたいと思います。
目次
事件の概要
引用元:アフロ
5月18日の午前10時過ぎ、市川猿之助一家の自宅で悲劇が発覚しました。
猿之助容疑者のマネージャーが舞台を控えていた彼を迎えに行った際、
自室の半地下で首を吊っている状態で猿之助容疑者が発見されたのです。
彼は放心状態でした。
家の2階のリビングに住んでいた両親は、横たわっており、布団がかけられていたそうです。
母親の喜熨斗(きのし)延子さんは既に亡くなっており、父親の市川段四郎さんは意識不明でしたが、後に亡くなりました。
司法解剖の結果、両親の体内から向精神薬が見つかり、中毒死が確認されました。
猿之助容疑者は意識が朦朧としており、病院に搬送されています。
彼の傍らには「遺書」らしきものも見つかったと報じられました。
この一報を聞いてほんとに驚いたことを思い出します。
まるでドラマのような・・・
私は、歌舞伎を観ることってないんですけど、猿之助さんは昔テレビで知りました。
それからは、歌舞伎をやっているんだろうか?というくらいの頻度でテレビで活躍されてましたよね。
バラエティに出ても面白くって、結構好きな役者さんでした。
事件が起きる前に、週刊誌によるスキャンダルを見てびっくりしたのですが、
まさかこの後こんなことが起こるなんて思いもよらなかったです。
無理心中のキッカケは?
この事件の背後には2つの主な要因がありました。
まず、週刊誌による猿之助容疑者へのハラスメント報道があったこと。
次に、彼が長らく抱えていた心の中の葛藤が影響を及ぼしました。「自分がいなくなった方が周囲は幸せになるのでは」という悩みが彼を苦しめていたのです。
パワハラ・セクハラ疑惑
市川猿之助一家の無理心中事件は、週刊誌のハラスメント報道が事件の背後にあったとされています。
週刊誌は猿之助容疑者について深刻なセクハラやパワハラの疑惑を掲載し、彼のプライベートを暴露しました。
これにより、猿之助容疑者は大きなショックを受け、事件の引き金となったと考えられます。
週刊誌の報道は、猿之助容疑者にとって非常に辛いものでした。
彼は自身の行動に悪気がなかったと発言している一方で、その行為が日常茶飯事だと知る人々もいました。
しかし、彼の行動が問題視されることなく続いたのは、広く認知されていたにもかかわらず、リーダーである彼に抵抗することが難しかったからでしょう。
週刊誌の報道では、猿之助容疑者がスタッフや共演者に対して過激な性的ハラスメントやパワハラを行っていたことが詳細に報じられました。
彼は酒を飲むとさらに過激な行動に出ており、拒否する者に対しては役から外すという脅迫まで行っていたとされています。
猿之助容疑者の行動は驚くべきものでした。
被害者は彼の権力に逆らうことができなかったため、長らくそのまま続いてしまったのでしょう。
彼の反応は『答える義務はありません』とだけ話すのみだったそうです。
この事件は、芸能界や一門制度における権力構造やハラスメントの問題を改めて考えさせられるものとなりました。
市川猿之助一家の無理心中事件は、週刊誌の報道と猿之助容疑者の心の葛藤が交錯した結果生まれた悲劇と言われています。
この事件を通じて、同様の悲劇が二度と繰り返されないよう努めるべきです。
自分がいなくなった方が周囲は幸せになるのでは
発端は、1999年ごろから始まった市川猿之助一家内部の確執といわれています。
猿之助容疑者と父親の段四郎さんは、スーパー歌舞伎に出演していた猿翁さんとの不和から澤瀉(おもだか)屋を離れることになりました。
この確執は段四郎さんが胃がんを患っていた時期と重なり、猿之助容疑者の心身は不安定な状態に陥りました。
確執と父親の病気が家庭内に不安と緊張をもたらし、猿之助被告は自身の存在が家族に迷惑をかけていると感じ、心の中で苦しんでいたようです。
猿之助容疑者は、父親の心身の不調と確執から生じる家庭内の葛藤に直面。
父親は自らの生命に絶望し、それが猿之助容疑者の心を重く圧迫しました。
母親の延子さんも同様に追い詰められたようです。
猿之助容疑者は家族に迷惑をかけないようにするため、舞台などでの手伝いをすることができない自分を責め、自己嫌悪に陥りました。
家族への負担と自責の念が猿之助容疑者の心を押しつぶし、彼は自分がいなくなることで周囲が幸せになれるのではないかと考えるようになってしまいました。
市川猿之助としての活動が忙しく続く中、彼の心は常に不安定な状態だったでしょう。
この精神的なプレッシャーが続く中、週刊誌の報道が彼の心に大きな衝撃を与え、心の底から絶望感が湧き上がったのです。
彼は「地獄の釜のふたがバカンと開いた」と表現し、自らの心情を吐露しました。
精神的なプレッシャーや週刊誌報道の影響により、猿之助容疑者の心は極限まで追い詰められ、最終的には無理心中に至ってしまいました。
彼の苦悩が深まる中、周囲の人々はその苦しみに気づくことができず、この悲劇が生まれてしまったのです。
市川猿之助一家の無理心中事件は、確執や家庭内の葛藤、そして週刊誌の報道によって引き起こされた深い苦悩が結びついた結果でした。
両親との話し合いの末・・
事件当日の夜、猿之助容疑者は「何も言わずに死んだら驚くだろう」と思い両親に対し、思いを告白しました。
延子さんは周囲への責任、段四郎さんは舞台への責任を問い詰めましたが・・・
猿之助容疑者は「もう耐えられない。限界だ」と強く意思を伝えました。
猿之助容疑者の心は極限状態に達し、最期の瞬間まで彼の中には深い絶望感が漂っていたことが伺えます。
家族との切なる対話がこの悲劇の一部であり、その中には誰もが胸を痛めるような別れの言葉が交わされていたのではないでしょうか。
猿之助容疑者の言葉に、
延子さんは「1人で逝かせるわけにはいかない」
段四郎さんは「1人だけ生き残るのは嫌だよ」との思いから、共に“人生をやり直す”ことを決意しました。
家族3人が共同でこの決断に至った瞬間は、生きることへの絶望感が、家族の間に深い協力と理解を生んでいった瞬間であったと感じられます。
警察への説明では、猿之助容疑者は家族での会議を行い、共に死んで生まれ変わりたいと話し合ったことを明かしました。
彼らは最も穏やかな方法で死を選ぶため、インターネットで見つけた方法を選びました。
睡眠薬を飲み、ポリ袋をかぶることで、静かにその最期を迎えることになりました。
本当に無理心中だったのか?
TBS系情報ワイド番組「ひるおび」は2023年6月27日、自殺ほう助の罪で逮捕された市川猿之助容疑者について特集しました。
自殺ほう助で逮捕
2023年5月17日の夜、東京・目黒区の自宅で、市川猿之助容疑者は両親に向精神薬を混ぜた飲み物を渡し、彼らの自殺を手助けした疑いで逮捕されました。
両親はその飲み物を摂取した後、意識を失いました。
警視庁はこの事件について、猿之助被告を母親の自死を手助けした疑いで逮捕しました。
捜査関係者によると、
「猿之助容疑者が薬を用意するなどして、母親の自殺を手助けしたものの、無理矢理に薬を飲ませたのではなく、母親が自らの意志で飲んだ」と判断し、「自殺ほう助」の疑いで逮捕した
猿之助容疑者は、「薬を飲んだ後、両親の頭からビニール袋をかぶせた」といった供述をしています。
捜査関係者によると、「ビニール袋が両親の死にどのぐらい関わったかは、解剖結果が薬物中毒の疑いであるため不明」だということです
引用元:読売テレビ
父親には認知症であったという証言もあることから、
父親の死因については慎重に捜査が行われており、疑問点も多く残されています。
引用元:読売テレビ
猿之助容疑者は父親にも関与があったと話しており、今後の捜査が注目されています。
事件の経緯や猿之助容疑者の供述には疑問が残り、捜査当局は事実を明らかにするために精密な調査を進めていることでしょう。
猿之助容疑者が供述した通り、どちらの親にも関与があったのか、真相が明らかにされることが待たれます。
自死への幇助(自殺関与罪)に問われた猿之助容疑者は、
最大で7年の懲役刑が科される可能性があります。
父親の死因に関する情報が明らかになれば、その結果によっては更なる刑事責任が問われる可能性もあります。
彼の将来にとっても、この事件は大きな影響を及ぼすでしょう。
事件の真相がどのように明らかにされるのか、今後の展開が非常に注目されています。
被告が心に抱える苦悩や絶望、そして家族への愛情も考慮されながら、公正かつ厳正な判断が下されることを願っています。
殺人罪の可能性は?
元東京地検特捜部副部長である若狭勝弁護士が、自身の経験に基づいて驚くべき主張を展開しました。
彼は猿之助容疑者が事件の背後に潜んでいるとし、
「本当は全部殺人で…猿之助さんが全部仕組んだ。自分で遺書を書いたりするのも仕組んで両親を殺害したっていう疑い」から捜査が行われていることを明かしました。
若狭弁護士は、もし彼が検事の立場にいたなら、「家族会議」と呼ばれる謎めいた会議の存在に疑念を抱くだろうと述べました。
彼は母親に対する罪状から逮捕を開始し、その取り調べの中で父親に対する容疑を明らかにする流れを提案しました。
「母親と猿之助容疑者が2人で話し合って、父親だけ残しておくわけにいかないからと、父親も死んでもらいましょうということでやったとしたら、父親としての殺人容疑が浮き彫りになってくる」との見解を示しました。
彼はまた、猿之助容疑者が殺人罪で逮捕される可能性についても触れ、
「少なくとも父親に対する何らかの容疑で再逮捕される可能性っていうのは私は9割以上あると思う」と強調しました。
この主張についてネット上では多くの反応が寄せられており、事件の行方がますます注目を集めています。
猿之助容疑者が書いたとされる「遺書」
猿之助容疑者の事件には多くの未解決の謎が残っています。
まず、彼が書いたとされる遺書の内容が注目を集めています。
親族ではない人物に財産を相続させるという点は不審であり、何が彼をそこまで駆り立てたのか、理解できない状況です。
また、彼がどのようにして致死量の薬物を入手したのかも疑問視されています。
特に高齢の両親と同じ薬の量を摂取したことが驚きであり、
猿之助容疑者の行動には覚悟のようなものが感じられないと指摘されています。
捜査当局は猿之助容疑者の自宅周辺の防犯カメラ映像を調査し、
両親に薬を渡し、自死への幇助での立件も視野に入れつつ、事件の真相を慎重に追求しています。
特に、父親と母親の死因の時差や、猿之助容疑者が捨てたとされる薬のパッケージに残っていた指紋の調査など、厳密な捜査が行われています。
真実を明らかにするためには、捜査の厳密性が求められます。
事件の背後にある真相が明らかにされ、猿之助容疑者の行動がどのように繋がっていったのかを知ることが重要です。
遺族や関係者、そして世間に対しても、真実の究明が行われ、事件の裁判で公正な判決が下されることを期待しましょう。
みんなのコメント
SNS上でのコメントを見てみましょう。
睡眠薬での中毒死。考えられないし、それも二人も。
10錠やそこらで人が死にますか?忖度有りまくりだよね。普通、殺人でしょ。
遺書もなくて、睡眠薬とは知らずにサプリメントと言われて口にしたかも知れない?と仮定もしてみました。 猿之助さんの歌舞伎は素晴らしいとは思いますが、週刊誌の記事に疑問があれば告訴もできたし、カミングアウトする事も出来たと思います。
猿之助と高齢の両親の力関係から、家族で心中しかないと、説得を受ければ、同意するしかないと思います。
親に一家心中を提案し、世間を騒がせる子どもを目の前にしたら、死んで生まれ変わろうと願うでしょう。自殺ほう助ではなく、死ぬしかないと説得され、薬とビニール袋の凶器を使った殺人であると思います。この行為が世の中に与える影響はあまりにも大きい。
歌舞伎の一、ファンですが。。私も含め..私の周りの人達も、若狭さんの見解と全く同じでした。犯人にしたいとかではなく、これをきちんと捜査出来ず、又、忖度無しに捜査して、真実を明らかにする事は、今後の警察の威信にも関わる事だし。死人に口無しとは言え、数々の事件に関わって来た警察、法医学、法律家が要らないに等しくなってしまう。母親を知る方々は、何があろうと決して自ら死ぬような性格の方では無い。と言われてますし。この事件の問題は、この両親にゲイである事を決して、一番知られたくなかった事だと推察出来ます。誰よりもご両親にだけは知られたくなかったのでは??そして、全てが明るみになっても尚、彼の心だけは繋ぎ止めておきたかった。。頭の良い方ですから、、警察も自供させるのは、難しいでしょうが。
SNS上では、多くの人達が猿之助容疑者にたいしての疑惑を抱いているのがわかります。
現在の様子は?
現在、猿之助容疑者は精神的な安定を図るため、専門の精神科病院で療養中です。
病院では24時間モニター下におかれ、看護師さんによって常に監視されています。
猿之助容疑者は自らの行動に対する深い反省の念を抱き、社会的制裁を受け入れつつも、再起をかけて前向きに生きる意志を示しています。
彼が歌舞伎で償っていく意向を持っていることは、その一環であり、自らの過ちを背負いながらも、再び舞台に立つ覚悟を示しています。
裁判の進行については、猿之助容疑者は自らの罪を認めており、検察側は両親の自殺を彼の行動が誘発したと主張しています。
検察側は懲役3年を求刑しており、判決は11月17日に言い渡される予定です。
弁護側は執行猶予付き判決を求めており、その結果には多くの人々の注目が集まっています。
裁判の結果次第では、猿之助容疑者の今後の生活が大きく変わることになります。
彼の過去の行動に対する社会的な評価と、再起への道のりがどのように形作られるのか、注視していく必要があります。
今後の展望については、裁判の判決を受けて改めて考察されることでしょう。
まとめ
今回は、「市川猿之助はほんとに無理心中だったのか?殺人罪の可能性は?」という内容でまとめてみました。
週刊誌の報道がキッカケで、大変な事件になってしまいました。
報道の内容だけなら、何らかの対応で解決されたのではないかと感じます。無理心中に至るまでの心の葛藤は猿之助容疑者にしかわかりません。
真実の究明が行われ、事件の裁判で公正な判決が下されることを期待しましょう。
追記(2023/11/17)
懲役3年 執行猶予5年
本日、市川猿之助被告の判決が出ました。
両親の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助罪に問われた歌舞伎俳優の市川猿之助被告に対し、
東京地裁は17日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役3年)の有罪判決を言い渡しました。
「刑事責任は、軽く見ることはできないとした上で、被告は、後悔の言葉など反省の態度を示し、
二度と犯罪をしないことを誓っている。関係者も立ち直りを支援する意志を示している。」
という理由から執行猶予がついたようです。
市川猿之助被告の判決に対する感想を述べると、状況的に心中に見せかけた犯行に見える今回の事件は、
予想通り執行猶予がついたものの、多くの人が違和感を覚えていることでしょう。
一般人であれば殺人罪で起訴されかねない事案であり、これが通れば同様の犯行に対する判例が生まれ、
社会にとっては問題が生じる可能性があります。
市川猿之助被告が今後歌舞伎に関わっていくと話している中、彼の日常生活がこれまで通りに戻ることは難しいでしょう。
仕事も影響を受け、また自身の行動が再び注目を浴びる可能性があり、それが再び社会問題となるかもしれません。
刑務所にて実刑を受け、罪に向き合うことが、被告にとっても社会にとっても最も妥当な解決策だったのではないかと思える状況です。
実刑によって、事件の重大性がしっかりと認識され、同様の犯行を行う者に対しても明確な判例が示されることで、社会全体が安心感を得ることができたでしょう。
この判決に対しての違和感や懸念を抱く声が多い中、被告が真摯に罪に向き合い、再起の道を模索していくことが求められると言えるでしょう。