パレスチナ問題

最近、毎日のように騒がせているニュースといえば、中東のイスラエルと、イスラム組織ハマスの大規模攻撃ではないでしょうか。

 

日本から見る限り、突然ハマスがイスラエルを攻撃したように思えますが、

現地ではハマスがイスラエルを攻撃する理由があったのでしょうか?

 

パレスチナの地にあるエルサレムには、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、それぞれの聖地があります。

宗教上とても重要な地域なんです。

 

2023年10月7日ハマス側からイスラエルに2000発のミサイルが発射されました。

イスラエルは報復としてガザ地区を空爆

イスラエルとパレスチナ両方で大勢の人が犠牲になりました。

 

 

日本からは少し遠い話ではありますが、日本にも決して無関係とはいえないんです。

本記事は、基本的なところからパレスチナ問題をわかりやすく解説してみたいと思います。

パレスチナ問題のはじまり

パレスチナ問題

引用元:krystianwin

この争いは、遠い中東で起きていることですが、長い歴史がある中東の争いで、最新の出来事がイスラエルとハマスの間で起きています。

 

この問題は、1948年に始まりました。

その頃、中東のパレスチナと呼ばれる地域は、イギリスが支配
イギリスは、この地域に住んでいたイスラム教徒のアラブ人たちに独立を約束していました(バルフォア宣言)。

しかし、同時にユダヤ教徒たちにもこの地域に国を作る権利があると言っていたのです(マクマホン協定)。

 

要するに、アラブ人にもユダヤ人にも同時にパレスチナを自分の国にしていい、と確約したのです。

そして、紛争を引き起こすことになりました二枚舌政策)。

 

 

この二枚舌政策は、後に大きな問題を引き起こすことになります。

バルフォア宣言は、ユダヤ人にとっては希望の光であり、彼らの祖先の土地への帰還を約束したのです。
一方、アラブ人も独立の可能性を感じさせられ、期待を抱きました。

 

第二次世界大戦が終わった後、国連はこの地域をユダヤ人とアラブ人の間で分けるという提案をしました。

そして、イスラエルはパレスチナの一部で独立を宣言。
しかし、これに怒った周辺のアラブ諸国がイスラエルに戦争を仕掛けます(第一次中東戦争)。

イギリスやフランスは管理を任された後、中東の問題についてほとんど手をつけず、彼らは民族や宗教の違いを無視して国境を定め、国々内部の対立を解決する手助けをしなかったため、問題は次第に深刻化していきました。

その後、イスラエルとパレスチナの争いは続いています。

 

現在、イスラエルはパレスチナの一部の地域に国を建て、パレスチナ人は他の地域に住んでいて、
パレスチナ人の中には、ハマスと呼ばれる武装組織がいます。

ハマスが2007年から実効支配するガザ地区。

ガザ地区のハマスは、イスラエルに対抗するために世界のハマス支持者や反ユダヤ主義者、イスラム教徒などからの寄付も受けてテロなどの武力闘争などの活動を続けています。

 

この歴史的経緯は、現代のイスラエル・パレスチナ紛争の根本的な原因となっていて、

イギリスの外交政策の二重性が、パレスチナ問題の背景にあり、現在の混乱を生み出しています。

結局イギリスは何がしたかったのだろう?

イギリスの行動は多面的で、一概に何をしたかったと断言するのは難しいです。

ただし、イギリスの行動はその時々の状況や利害関係に応じて変化しました。
一方で、一貫して求めたのは、自国の戦略的利益を守りつつ、中東地域での影響力を維持すること。

第一次世界大戦中、イギリスはパレスチナとその周辺地域に対する戦略的な関心を持っていました。

バルフォア宣言により、ユダヤ人にパレスチナでの国家建設を支持する姿勢を示し、
これによってユダヤ人からの支持を得る一方で、アラブ人にも独立の可能性を示唆してアラブ人の支持を得ようとしました。

このような戦略的な外交政策は、当時のイギリスの目指した結果と言えます。

 

ただし、この政策は後に中東地域での深刻な紛争の原因となり、現代の中東問題の基盤を築くこととなりました。

結局、イギリスの行動は複雑で多岐にわたり、単純に何をしたかったかを一言で表現するのは難しいとされています。

イランの存在

絶えず続く中東の争いで、イランという国も大切な要因です。

イランはイスラエルと対立しており、ハマスという組織を通じてイスラエルと戦っています。
イランはお金や武器を提供して、ハマスを支援。

 

今回の大規模な攻撃も、イランがハマスを後ろ盾にしていたことが確認されています。

 

これまで、イスラエルと周辺のアラブ諸国は何度も戦争を繰り返してきました。

そして今回の攻撃は、第四次中東戦争が始まった日であり、その50周年記念日でした。

中東の状況は複雑で、多くの国々が関与しています。

この問題は難解ですが、世界の平和と安定にも関係しています。

なぜこのタイミングだったのか

今回の大規模攻撃がなぜこのタイミングで行われたのかについて、いくつかの理由が挙げられています。

まず、この攻撃が第四次中東戦争の50周年記念日に合わせて行われた可能性があります。

この記念日は、中東の歴史的な戦争の日であり、その節目を利用したのかもしれません。

さらに、イスラエル国内では混乱が広がっていました。

現在の首相であるベンヤミン・ネタニヤフが率いる政権が、宗教右派政党と連立政権を組んでいたため、多くの人々が不満を抱き、政府に対して批判的でした。

 

また、ネタニヤフ首相が推進した司法改革も大きな反発を呼び起こしており、国内の不安定さが攻撃の背後にある要因となっています。

さらに、イスラエルはサウジアラビアとの国交正常化を進めていましたが、これに反対するイランが、ハマスを使ってイスラエルに対してテロ攻撃を行った可能性も考えられます。

また、アメリカでは政府の予算執行が滞っており、国内外の支援が困難になっている状況で、攻撃が行われたとの見方も。

これらの要因が組み合わさって、今回の攻撃が行われたとされています。

中東の状況は非常に複雑で、様々な要因が影響を与えています。

争いの行方は

今、イスラエルとハマスの争いが続いています。

イスラエルは国の一部であるガザ地区とハマスの勢力と対立しています。
ガザ地区には約200万人が住んでいて、そのうちの半数以上が子供たちです。

一方、ハマスのメンバーはおおよそ3万人ほどで、多くの人は国外に逃れています。

この争いで、イスラエルからは1300人以上が亡くなり、100人以上が誘拐されてガザに連れ去られました。
ハマスの側では2000人以上が亡くなっており、そのうち半分は女性や子供たちです。

イスラエル軍は今後、地上部隊を使って攻撃を強化する可能性があり、さらに多くの人々が被害を受ける可能性が高いです。

この争いがどの方向に向かうのかは分かりませんが、多くの人々が影響を受けている現実があります。

現在の状況は非常に深刻で、多くの人々が安全で平和な暮らしを願っています。

 

日本への影響は?

この中東の争いは、日本にも影響を及ぼす可能性があります。

なぜなら、日本は石油の9割を中東から輸入しているからです。

 

つまり、中東で混乱が生じると、石油価格が上がる可能性があります。

ただし、現時点ではそれほど大幅な上昇にはならない見通しです。

しかし、問題はイランがこの争いに巻き込まれる場合です。

もしイランが関与するなら、中東全体を巻き込む大規模な紛争に発展する可能性があります。
それによって、中東からの石油輸入に大きな影響を及ぼし、結果として石油価格が高騰するでしょう。

原油価格の上昇は、日本でも食料品やガソリンの価格が上がり、私たちの生活に影響を及ぼす可能性があります。

すでに物価が上昇している状況で、さらなる値上がりが起きるかもしれません。

電気やガソリンだけでなく、パンや麺、トイレットペーパーなど、日常生活に必要なものの値段が上がるかもしれません。

イスラエルとハマスの争いがさらに悪化する場合、その鍵はイランの動向にあるかもしれません。ですので、イランの状況には注目しておくべきです。

宗教ってなんなんだろう(日本の宗教観)

日本人の私からしたら、宗教が絡むと人々が傷つけ合うことが不思議でならないです。

 

 

日本の神道は、私たちの文化に深く根付いています。

神道では、自然界のあらゆるものに神が宿っていると信じられている。
狐や亀、蛇、牛など、何でも神になり得ると考えられています。

八百万の神と言われるのは、まるでどこにでも神様がいるかのような気がします。
日本では、神様が個人の心の中に存在するものとして捉えられているのではないでしょうか。

日本人は、他の宗教や信念を受け入れやすい傾向があります。
私たちの文化では、排他的な考え方はあまり一般的ではありません。

宗教は、信じる者の心の中にあるものであり、特定の形式や儀式にこだわる必要はありません。
日本の人々は、神道を通じて、宗教の本質を無意識に感じ取っているようです。

重要なのは、神様は私たちに殺し合いをさせるような存在ではなく、信じる者を救済する存在であるという考え方です。

私たちの信仰は、優しさや共感、助け合いの精神を育むためのものであり、他人を傷つけたり排除したりすることではありません。

日本の宗教観は、世界から見れば独特でありながら、多様性と受容性に溢れ、他者と調和を保ちながら信仰を育んでいると言えるでしょう。

まとめ

今回は、「パレスチナ問題をわかりやすく解説!なぜ今紛争が起こったのか?」という内容でまとめてみました。

パレスチナ問題とは、中東のパレスチナ地域をめぐる、アラブ人とユダヤ人の対立問題です。

 

1947年に国連総会がパレスチナをユダヤ人とアラブ人の2国に分け、エルサレムを国際管理下に置く決議を採択しました。

 

しかし、翌年にユダヤ人がイスラエルの建国を宣言し、アラブ諸国との戦争が勃発しました。

以来、イスラエルとパレスチナの対立は続いており、武力衝突やテロ事件が発生しています。

 

 

テレビで、悲惨な状況を見ると目を覆いたくなります。

でも、現実に遠いところでは実際に争いが行われているんです。

こんな時、ふとこの歌が思い浮かぶんです・・・・

イマジン

想像してごらん 天国なんて無いんだと
ほら、簡単でしょう?
地面の下に地獄なんて無いし
僕たちの上には ただ空があるだけ
さあ想像してごらん みんなが
ただ今を生きているって…

想像してごらん 国なんて無いんだと
そんなに難しくないでしょう?
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
さあ想像してごらん みんなが
ただ平和に生きているって…

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・

いつかあなたもみんな仲間になって

そして世界はきっとひとつになるんだ

 

現在でも未解決の問題であり、和平に向けた取り組みが続けられています。

もし、自分がホロコーストの生存者の子孫としてイスラエルに生まれていたらどうだろう。
パレスチナのガザ地区で暮らしていたらどうだろう。

想像するのはすごく難しいかもしれないけど、考えることで学べることがたくさんあると思います。